女優(上)

角川文庫

渡辺淳一

1989年9月30日

角川書店

462円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

島村抱月は早稲田英文科の希望の星であった。イギリスとドイツ留学から帰朝した抱月はヨーロッパの文学や演劇について次々と論文と翻訳を発表し、学生達はこの俊秀教授に憧れ「知的でナイーブで、輝くように見える」と称讃した。明治42年、師坪内逍遥が文芸協会の会長に推されると抱月もただちに新しい俳優養成と演劇研究にのりだした。演劇研究所の第1期生に、戸板裁縫女学校出の小林正子が入学した。正子が女優になることに目覚めたのは、2度目の夫の影響であった。明治44年文芸協会の「ハムレット」が新装なった帝国劇場で上演され好評を博した。正子はオフェーリアを演じた。これが女優松井須磨子の誕生であり、抱月との愛の芽生えであった

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