ドーム(上)
終末への序曲
角川文庫
夏樹静子
1989年9月30日
角川書店
501円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
水爆実験地で幼時被曝し、東大研究生として来日した若いアメリカ女性ジュディ。白血病に冒かされていた彼女の切実な願いは、地球文明の滅びの芽といえる全面核戦争が起きても、人類を生き残らせることだった。彼女と設計技師・吉田司郎との愛が、核時代のノアの方舟「ドーム」を発想させた。この巨大なドームが完成すれば、地球が“核の冬”に覆われて死滅した後も、千名の生命が生き永らえることができるー。ジュディの死を看取った吉田の憑かれたような活動で、二人だけの夢物語「ドーム」の建設は、多くの人々の共感を得、着実に実現へと向かっていった…。
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