沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一

角川文庫

夢枕 獏 / 森 美夏

2011年10月25日

KADOKAWA

704円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

唐の長安に遣唐使としてやってきた若き天才・空海と、盟友・橘逸勢。そこで二人は、役人・劉の屋敷に取り憑いたうえ、徳宗皇帝の死を予言した、妖しい猫の化け物と対峙することに……。

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Readeeユーザー

(無題)

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4.3 2024年05月05日

逸勢がいいなぁ、博雅とはまた違うけど感情移入できる相棒

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Readeeユーザー

(無題)

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2.5 2018年01月29日

弘法大師・空海が唐へ留学中の物語。空海の相棒は同じ遣唐使船に乗っていた橘逸勢。長安に密を盗みに来たと豪語する空海。若き天才は、唐王朝を揺るがす怪異に遭遇し、盟友・橘逸勢とともに、妖しき獣に接触する。 空海は実在の人物であったが、多くの謎が存在する。まず、空海が遣唐使として福州に辿り着いた時、いきなり流暢な唐語で土地の人達と会話をしたという。 当時の人々からすれば奇跡のような事柄で、それまで無名だった空海が一躍注目を浴びる原因の一つになったとさえいわれている。いったい、いつどこで空海は語学力を身につけたのか。 また、一介の沙門にしかすぎなかった、空海が何故遣唐使の一行に加わることができたのか。当時の僧侶は、官僧で厳格な身分制社会である。最澄は高位の僧侶であるから、選ばれて当然であるが、一介の学生に過ぎない空海が選ばれたのは、何故か。 そんな謎解きとは、関係なく本書のストーリーは展開されて行く。 巻ノ一では、中国密教の総本山青龍寺に入るまでが描かれる。 沙門の身で入唐し、本来は20年唐に滞在しなければならないはずの留学僧が短い間に密を盗むために画策したのが、求めていくより請われて行く事だ。そのために魑魅魍魎・鬼神・妖怪と闘い、空海の名をあげる戦略だ。

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