天地燃える(下)
角川文庫
南原幹雄
1988年9月30日
角川書店
416円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
箱根山中奥深くに本拠を構えていた風魔の首領強羅小次郎は、その場を引き払い、満を持したように江戸に進攻した。将軍家綱一派の重鎮松平信綱につかえる仏竜之助は、将軍の危機を察して、自ら護衛を買ってでる。風魔は、江戸のあらゆる場所から火をつけ、おりからの強風を利用して、町を大混乱に陥れる。そしてついに、小次郎は江戸城内に斬り込んでいく。紅蓮の炎をあげて崩れ落ちてゆく江戸を力強い筆致で描き、明暦の大火の謎に肉迫する大作の最終巻。
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