吉祥寺探偵局

角川文庫

いしかわじゅん

1992年6月30日

角川書店

533円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

由美がザクロだった。「話がピーマン」の類語ではない。由美の顔は、本当に柘榴状に潰されていた。俺の頭の中で煮込みうどんが沸騰していた。ナルトとネギがグルグル回っていた。そこに落した生玉子がしっかり堅くなる頃に、俺はようやく理性を取り戻した。いつもならどんなに驚いても、半熟玉子くらいで我に返るが、今日は仕方がない。俺は由美を愛していたのだ…。

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

--

読みたい

0

未読

0

読書中

0

既読

1

未指定

1

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください