闇を冒す者
裏刑事捜査帳
角川文庫
広山義慶
1996年7月31日
角川書店
598円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
東京地検の特捜検事が二人、競馬場でダービー観戦中に射殺された。二人は一年前に起きたフィリピン女性の変死事件を追っていた。その数日後の深夜ー。吉祥寺の片隅でひっそりと暮らす裏刑事・宮島と明恵の夜の時間を一本の電話が引き裂いた。日本の各地で外国人女性の変死事件が頻発している。早速、盛岡へ飛んでくれという。戸籍を剥奪された影のような生活。その中で見出した小さな安らぎ。それさえも奪い、自分を電話一本で戦場へ赴かせる警視庁の死神・戸口警部を宮島は呪った。
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