101回目のプロポーズ

角川文庫

野島伸司

1992年10月31日

角川書店

555円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

建設会社の万年係長、星野達郎、42歳。心情は温かいが、欲がなく、男前にも恵まれず、目下、お見合いに99連敗中。回数を重ねるにつれ相手のレベルも落ちる一方である。99回目の絶望の一週間後、達郎のもとに新たなお見合い話が持ち込まれた。100回目の相手である矢吹薫は、長い髪、白い肌をした和服の似合う美人チェロ奏者で、達郎にとってそれは、思ってもみない嬉しい誤算であった。しかし彼女は、結婚式の当日、新郎を交通事故で亡くすという決して癒されることのない深い心の傷手を負っていた。最愛の人を失なった女の言い尽くせない悲しみと、いつも愛が吹き抜けていった男の一途な情熱を哀感豊かに描いた不滅の純愛ストーリー。

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