
恋のあっちょんぶりけ
角川文庫
北川悦吏子
2002年8月31日
角川書店
460円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
『恋のあっちょんぶりけ』は、アンアンに連載されていた巻頭エッセイである。アンアンは週刊誌だから、日々雑感が綴られているのだが、一冊の本として読むと、心にストライクした「誰かが言ったことば」や、自分で発見した「言い得て妙のことば」がたくさん出てくる。それは、「ロンバケ」の南や「ビューティフルライフ」の杏子が話し出す時のように、エッセイがしゃべり出している。さすが、「セリフの女神様」。日本語ブームの昨今だが、「私の今の気持ち」を伝える術を学ぶならば、北川作品以外にはない。それはきっと、「恋」にも役立つに違いない。
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