塩の街
角川文庫
有川 浩
2010年1月31日
KADOKAWA
733円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女、秋庭と真奈。世界の片隅で生きる2人の前には、様々な人が現れ、消えていく。だがー「世界とか、救ってみたくない?」。ある日、そそのかすように囁く者が運命を連れてやってくる。『空の中』『海の底』と並ぶ3部作の第1作にして、有川浩のデビュー作!番外編も完全収録。
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(無題)
巨大な塩化ナトリウムのカケラが地球に飛来した瞬間、世界中の人々が塩の塊となって死亡する”塩害”が発生した。塩害は感染症のように広がり、死者は増加の一途を辿る。塩害被害によって政府は壊滅状態になりライフラインの維持と生活物資の配給で、手一杯であった。生き残った人々の中に、行動を共にする女子高生・真奈と元自衛官・秋庭がいた。塩害などが起きなければ出会う事も無かった2人である。その2人の前に天才化学者、入江が現れる。 この入江のキャラクターが断然面白い。陸上自衛隊を使って塩害と戦う事を「大規模テロなんてやってみたくない?」「世界を救ってみたくない?」と秋庭に持ちかけるのだ。こうして、陸上自衛隊VS謎の地球侵略生物の闘いが繰り広げられると思いきや、一転して真奈と秋庭のラブストーリーへとお話は急展開する。 「好きな人が死ぬ代わりに世界が救われる」と「世界が滅びるけど好きな人と最期まで居られる」の二択があったとき、どっちを選ぶか、という話になってしまう。 「好きな女が塩になるのを見たくなかった」との理由で、塩害を止めるために危険な任務についた秋庭を、「秋庭の命が危険にさらされるくらいなら、世界なんか救われなくていい」と真奈は必死で止める。それを振り切って秋庭は任務についた。世界が終わる瞬間まで、人々は恋をしていた。その中の一つの恋が世界を救った、という物語。
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