酒の日本文化 知っておきたいお酒の話

角川ソフィア文庫

神崎 宣武

2006年9月22日

KADOKAWA

649円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

今日では芳醇な吟醸酒を少量たしなむのが好まれるが、薄目酒であった江戸の大酒飲みは、酒くらべでなんと3升も4升も飲んだという。お酒にまつわる習慣や文化は、時代によって大きく様変わりしてきた。その日本酒の原点を、神と「まつり」と酒宴にもとめ、民俗学的な視点から、酒と肴の関係や酒宴の移り変わり、飲酒習慣の変化、醸造の話や食文化とのかかわりなどを含蓄豊かに語り、お酒とその周辺の文化をやさしく説く。 一 酒と神──祭りと酒の原風景 御神酒あがらぬ神はなし 御神酒のもとは一夜酒 飯も酒も餅も原料は米 神酒を製造する神社 田出宇賀神社の酒造りと祭り 酒造りもまた神事 二 神と酒と人──酒宴と酒肴の構図 浴衣がけカラオケ大会の不思議 直会と饗宴が連なることでの混乱 神さま仏さまご先祖さまと宴会の席次 古くは酒の肴は米と塩 風流も酒肴のひとつ 出陣の酒、出立ちの酒 宴会席の料理は盛りつけ次第 飲酒の街区、花柳街の形成 江戸っ子の大酒と薄目酒 酒宴習俗の完成は明治期 三 人と酒──醸造と保存の技術 酒造りの工夫と苦労 夏の米づくり、冬の酒造り 米と水、こうじともと 日本酒独特の技法は火入れ こうじ酒は高湿度文化の華 日本酒暗黒の時代から復権の時代へ 主要参考文献 あとがき 文庫版あとがき

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