梁塵秘抄 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

角川ソフィア文庫

後白河院 / 植木 朝子

2009年8月25日

KADOKAWA

704円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

源頼朝に「日本一の大天狗」と言われた後白河院。したたかに乱世を生き抜いた帝王は、今様と呼ばれた流行歌謡に夢中になり、歌詞を集めて『梁塵秘抄』を編んだ。子どもを思う親心、男に裏切られた女の嘆き、地蔵菩薩や千手観音への信仰心、蝸牛や蟷螂への親愛感、都会のファッションへの興味ー。ここには多様な世界が広がっている。本書は『梁塵秘抄』本文の抄出に現代語訳と解説を付し、今様の世界へ誘う入門書。

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Readeeユーザー

(無題)

-- 2021年12月24日

遊びをせんとや生まれけむ 大河ドラマ「清盛」のあの歌は「梁塵秘抄」によるものだったようだ。 万葉集、新古今和歌集などが好みの私なので、 全編を通して現代で言えば1群ウェイ系ぽい「楽しければいいじゃん」的なノリが、まぁそれはそうなんやが..と思いあまり自分には合っていない歌集のように思われた。 文豪を引き合いに出すのはおこがましいが、私は「森鴎外」型タイプになるようだ。まず形式があってこその歌であり遊びであると思ってしまう。形式のない遊びは際限が無いし品格無く堕ちるところまで堕ちてしまう。そうなると私などは逆に面白さを感じない。博打、遊女、ただ 韻を踏むだけだったり言葉遊びに満ちた流行歌、、 安きに流れるのは実に容易であるが形式の中で遊ぶことはどれほど容易ならざることか。 と言っても大方の人が形式や伝統なるものを嫌悪しているように思わるる昨今、大方の人が梁塵秘抄型タイプのように思われるので、まぁ私は面白くない変わり者なのだろう。 と言っても心地よい良い歌もある。 仏は常にいませども 静かに音せぬ道場に 吹く風に消息をだにつけばやと 海にをかしき歌枕 そして、遊びをせんとや戯れせんとやも好きである。 あの孤独を絵に描いたような作家川端康成が梁塵秘抄を好んでいたらしいと知って意外であった。もともと川端康成は金槐和歌集の実朝などを好ましく思っておらず、なんとなくわからなくもないが.... 万葉集や和歌集にある薫香芳しいたゆたう空気感や、島や地方に流されし菅原道真、後鳥羽院、大伴家持そして西行などの孤独を期待してはいけない。 鎌倉時代当時の風俗を知るには大変貴重な本であり、後白河院が和歌と同じように生涯にかけて今様にこだわり抜き後世に残すべく尽力したことは素晴らしく評価されることであると思う。

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