
八幡神とはなにか
角川ソフィア文庫
飯沼 賢司
2014年3月25日
KADOKAWA
836円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
東大寺の盧舎那大仏建立を契機に、九州宇佐の地から八幡神が入京した。名も知れぬ辺境の神は、なぜ突如歴史の舞台に登場し、日本の神と仏をつなぐ国家神となったのか。道鏡事件、承平・天慶の乱、鎮護国家や摂関政治体制の確立ーー「託宣」という神の声を発しながら、各時代の政治と宗教に深く関わり、変容し続けてきた足どりを辿る。神仏習合の形成に着目し、謎多き「時を生きる国家神」の実像を解き明かす、新八幡神論! プロローグ 第一章 鎮護国家の神の出現 一 八幡神の登場 二 神と仏の遭遇 三 鎮護国家の神への道 第二章 仏に帰依した神 一 菩薩皇帝聖武と八幡神 二 大菩薩への道 第三章 神仏習合と御霊 一 薦枕の成立と託宣の凋落 二 応神霊=八幡大菩薩の成立と展開 第四章 八幡宇佐宮と八幡石清水宮の統合 一 宇佐宮弥勒寺と王城鎮護石清水八幡宮 二 宗教権門としての八幡宮寺の成立 三 権門八幡宮寺の展開 エピローグ 主要参考文献・史料一覧 あとがき 文庫版あとがき
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