奇跡のパン 日本中で行列ができる「乃が美」を生んだ「超・逆転思考」

阪上 雄司

2018年11月19日

KADOKAWA

1,485円(税込)

科学・技術

創業5年で予定外の全国展開を果たし、いまだに日本中で行列ができる。SNSには「口の中でとろける!」「食べたことのない食パン」などの感想や写真があふれ、数々のパンにまつわる賞を受賞、連日マスコミに取り上げられ続けている「乃が美」の生食パン。「生食パン」とは、家で焼かずにそのまま食べて美味しい食パン、という特徴からつけられた名前だ。 一口食べれば、子どもからお年寄りまで思わず笑顔になってしまうやわらかさ。一度食べたら忘れられないほんのりとあとひく甘さ……。 きっとパンに造詣の深い人が思いついたのだろう、と思えるが、実はこのパンを生んだのは、まったくの門外漢なのだ。 創業者である著者の阪上雄司氏は、長年大阪で居酒屋や焼肉店など飲食店を中心に商売をしてきた。様々なご縁で大阪プロレスの会長にも就任している。 「20代から商売をして、それなりに成功もしてきたが、いつもどこかで不安だった」という。順境あり逆境あり、助け船あり裏切りあり、そのすべてが「ほんものの商売」を追求するきっかけとなった。 そしてある時、複数の苦難が重なり「もはやここまでか」という行き詰まりに立たされた際、「生食パン」の構想が生まれた。 「これまで『当たり前』『常識』と思ってきたことすべてを、ひっくり返してみよう。『タブー』とされてきたことを、全部破ってみようーー」 こうして生まれたのが、「お土産にできる食パン」「全員素人の組織」「香川の製麺所のような、裏通りへの出店」といった戦略の数々だ。 その鮮やかにして決死の「逆転思考」は見事、「乃が美の生食パン」の大ヒットとして結実する。 本書ではその軌跡をつぶさに明かす。乃が美ファンや飲食店経営者のみならず、がんばる人すべてへのエールとなる超・リアル仕事論。 序章  東京だけが知らない「生」食パン、日本中を駆け巡る 第1章 「誰も思いつかなかった食パン」は大ピンチから生まれた        --破ったタブー1 レッドオーシャン、赤く見えて本当は……? 第2章 「本当にいいもの」のための1万時間        --破ったタブー2 「立たないほど柔らかい食パン」という矛盾 第3章 全員素人だから実現できた        --破ったタブー3 プロもコンサルも「乃が美」には必要ない 第4章 日本中の裏路地に出店し、東京をじらす         --破ったタブー4 好立地よりも、めざすは香川の製麺所 結章  「乃が美」のこれから        --「ほんまもんの商売」について

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