琉球は夢にて候

ここまで生き残ってきたではないかー。父と母、仰ぎみた武将、敵、味方…さまざまな死に出会った。そして、権勢を一手に握った秀吉の死にも。戦国時代、生き延びることが最大の勝利だった。流浪の身から大名にまで出世し、一族郎党を守り抜いた亀井琉球守茲矩が、戦塵の果てに辿りついたのはー。松本清張賞受賞作家の新境地。本格歴史長編。