宇宙皇子(天上編 6)

カドカワノベルズ

藤川桂介

1987年10月31日

角川書店

811円(税込)

小説・エッセイ / 新書

「あとは頼む」皇子は、多くの痛手を負った遊鬼士達を置いて、キジムナーと二人、帝釈天の控える善見城へと向った。永く岳なる途であった。幾多の神に翻弄され続けた。幻惑され甚振られ、遂には両眼を喪くしてもなお皇子は〓利天をめざす。困憊の果に声を聞いた「一刀万生を得よ」。小角であった。小さな悟りが閃いた刹那、皇子は不動明王へと化身していた。虹が天空を染め、暮れる事なき地平を龍が舞った。神の峻烈なる荒魂の奔流と、皇子の清冽なる和魂の具現との対峙の時であったー。アニメ界が生んだ現代の巨星が綴る空前人気のベストセラー、未知なる感銘をあなたに。

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