
碧奴
涙の女
新・世界の神話
蘇童 / 飯塚容
2008年3月31日
角川書店
2,310円(税込)
小説・エッセイ
女たちが泣くことを禁じられた村に、碧奴という娘がいた。多すぎる涙を止められず、髪から胸から手から足から、体じゅうで泣くしかできない。ヒョウタンの生まれ変わりのその娘は、クワの木の生まれ変わりの男に嫁いだ。しかし夫は朝摘んだクワの葉を残し姿を消した。長城を築く労役に取られたのだ。夏が過ぎ、秋になっても夫は見つからない。やがて寒さ厳しい冬が来る。碧奴は決意した。夫に冬服を届けに旅に出よう。たとえ千里の彼方であろうと、道さえあれば辿り着けるはず。しかし旅は凄絶と悲惨を極める。幾度も死ぬ目に遭う。でも死ねない。自ら墓を掘ってもなお運命は碧奴に死を許さない。そして長城で待っていたのは、最後の悲劇と奇跡。中国で二千年にわたり語り継がれた伝説が、鮮やかな飛翔を遂げる、想像遙かな物語。
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