キノの旅XIII the Beautiful World(13)

電撃文庫

時雨沢 恵一 / 黒星 紅白

2009年10月10日

KADOKAWA

671円(税込)

ライトノベル / 文庫

「何だ?」キノが『フルート』を構えてスコープを覗いて、今いる丘の上から地平線を見下ろします。しばらくして、ようやくそれが何か分かりました。大量の土煙を生み出していたのは、大地を埋め尽くすような大型動物の大群でした。大きく太い体と頑丈そうな四肢を持つ、鈍い灰色をした草食動物です。「この辺に住むサイの一種、だね。水が欲しくて集団で移動中なんだよ」エルメスが言いました。灰色のサイの群は、何千頭、または何万頭いるのか分かりませんが、濁流のような密集度と勢いで大地を進んできます。その進む先にはー「あ…」『フルート』を向けたキノが、声を漏らしました(「この世界の話・b」)他全11話収録。

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(13

starstarstar
star
3.98

読みたい

18

未読

37

読書中

4

既読

108

未指定

127

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー (1)

MAOW☪︎⋆

(無題)

starstar 2.0 2023年10月02日

1巻から全て見ていますが、最近のキノの旅はなんか微妙です。 えぐい話や切ない話もなく、 長編の「必要な国」もそんなに長くしなくても、もっと簡潔に描けたはずだと思いました。 師匠の話は、あくまで合理的な行動を シズの話は、やさしく切ない話を キノの話は、その中間で、気まぐれで変わる傍観者のような話を 昔はしていたはずなのですが 今回の13巻では、師匠が優しかったり、 キノの話がガッツリ描かれているものが一つしかなかったり 話がよく練られているものがありませんでした。 「嘘つきの国(?)」みたいなエグくも切ない話や、 「レールの上の三人」みたいな、異様な雰囲気の話を もう一度読みたい僕としては 今のキノの旅は物足りないと感じてしまいます。

全部を表示
Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください