症例A
多島斗志之
2000年10月31日
角川書店
2,090円(税込)
小説・エッセイ
精神科医・榊と患者の亜左美、そして臨床心理士の広瀬。それぞれの関係を博物館の謎と絡めて描いた、多島ミステリ決定作。
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もこりゅう
自分たちには非日常の世界が、実はすぐ隣にある
前任の沢村医師の死亡事故が、中核をなすな…との勝手な、にせミステリファンの予想を裏切る、驚きの死に方。「おいおい、あんたよ、なにしてるんだい」ともつっこみたくなる。 そう、メインはそこではない。よく調べられた精神科医療の現状と、その根底にある歴史と知識。そこがメインなのである。他人の心も、自分の心も知りたがる人間だから、こういう内容って結構惹かれてしまう。解離性同一性障害とは、多重人格のことなのだが、その内容も単なるサイコ小説には終わらない。精神科医療(心理学?)用語がバンバン飛び出し、なんだか頭のよくなったような気分にもなってしまう。(もちろん気分だけだが) さらに、サブストーリーとしての首都国立博物館の贋作疑惑も物語を盛りたてる。どこでこのサブストーリーとメインストーリーが交わるのかワクワクもの。 自分たちには非日常の世界が、実はすぐ隣にある、と知らされる、秀逸な作品。
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