硝子のハンマー

貴志祐介

2004年4月30日

角川書店

1,760円(税込)

小説・エッセイ

日曜の昼下がり、株式上場を目前に、出社を余儀なくされた介護会社の役員たち。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、有人のフロア。厳重なセキュリティ網を破り、自室で社長は撲殺された。凶器は。殺害方法は。すべてが不明のまま、逮捕されたのは、続き扉の向こうで仮眠をとっていた専務・久永だった。青砥純子は、弁護を担当することになった久永の無実を信じ、密室の謎を解くべく、防犯コンサルタント榎本径の許を訪れるがー。

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もこりゅう

やっぱり貴志祐介を期待しただけに肩透かし

starstarstar 3.0 2023年10月21日

貴志祐介には珍しい本格的推理もの…なのかな??密室殺人を防犯コンサルタントがといてゆくというイレギュラーな設定はあるものの正統派。最初の事件の部分の文章と、最後の真相の部分の文章がリンクしていて、なるほど真相がわかるとまったく違った意味で読めるのはおもしろいけど、やっぱり貴志祐介を期待しただけに肩透かしかな(こういう固定観念が作者にとっては迷惑だろうけど;)。

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