浄土の帝

安部龍太郎

2005年7月31日

角川書店

1,980円(税込)

小説・エッセイ

末法の世、平安時代末期。貴族たちの権力抗争は、皇位継承をめぐる骨肉の対立と結びつき、頂点に達しようとしていた。父・鳥羽院の崩御を機に噴きあがった戦乱は、容赦なく帝をも巻き込み、標的とされた兄・崇徳院は敗れ、配流となる。朝廷が、帝が、権力を失ってゆくなか、天子としてこの国に在るために、求められること、必要なこととは何か。理想の帝王像に苦悩する後白河帝は、ひとつの決断を下す…。

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