
植物図鑑
有川浩
2009年6月30日
角川書店
1,650円(税込)
小説・エッセイ
ある日、道ばたに落ちていた彼。「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?咬みません。躾のできたよい子です」「-あらやだ。けっこういい男」楽しくて美味しい道草が、やがて二人の恋になるー。書き下ろし番外編に加え、イツキ特製“道草料理レシピ”も掲載。
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(無題)
この小説いいですね。ホンワカとしていて女性向きかなと思えば、直接肌に触れられたような実感あふれる愛情の表現が散りばめられています。個人的には阪急電車とどちらが好きかな。お花好きの僕としては、やっぱりこちらに軍配を上げますね。表紙をめくるとカラー写真の植物図鑑です。道端に生えている雑草のような植物を食べるお話がたくさん出てきます。でも「雑草という名前の草はない。すべての草には名前がある」と昭和天皇が言ったそうです。 さやかと樹(イツキ)の出会いがふるってます。毎日コンビニ弁当をかっ込むように食べているさやかは、飲み会の帰り道、自宅マンションの前で行き倒れている1人の男・樹を見つけます。「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか? 咬みません。躾のできたよい子です」と自分を犬のように言う男はよく見ると結構イケメン。つい彼を部屋に上げてカップラーメンを食べさせます。翌朝鼻をくすぐる料理の匂いで目覚めたさやかは、男が冷蔵庫の卵と芽の生えたタマネギで朝食を作っていたことと、その味に驚きます。その上なんと「行く当てがないなら、ここにいたら」と大胆な提案をしてしまいます。わずかな触れ合いの中からさやかは本能的に男の中に、頭がよさそう、性格は穏やかそう、家事は得意で率先してやる、と言うパートナーとして理想的な姿を見抜いたのでした。 そして春先になった休日。樹はさやかを誘い、近くの川原へ野草採集に出かけます。回数を重ねるごとに、野草に詳しい樹につられ、さやかも野草とそれを使った料理に興味を持ち始めるのでした。 さやかはイツキの名前しか知らない関係を深める事ができないまま何時しか、季節はコートを必要とする時期になりました。さやかが帰宅すると恐れていた事が現実になりました。イツキが忽然と消えたのでした。「ごめん、またいつか」のメッセージを残して。この先は、決して電車の中で読んではいけません。貴方が恥ずかしい想いをするだけですから。
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おかしやさん
(無題)
本の中で出てくる野草を使った料理が食べたくなる。野草に興味持つようになった。庭にある植えたことのないフキをきゃらぶきにして食べたこともある。美味しかった。今思えば危険行為。有川浩が好きだった青春時代。思い出だなぁ。
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