日中世界大戦（SCENE　1）

経済が疲弊し、力を失ったアメリカに代わり、中国は世界一の覇権国となった。アメリカはアジア戦略を見直し、同盟国である韓国や日本、沖縄などに展開していたアメリカ軍を漸次縮小し、ハワイ、グアムまで引き下げる。その結果、アジア太平洋地域に、巨大な軍事的空白が生じる事態となった。この絶好の機会を、中国が見透すはずはない。着々と軍備を増強してきた中国は、最新の空母艦隊を尖閣諸島、与那国、西表島、石垣島に派遣し、いきなり琉球諸島を軍事占領した。日本は陸海空三自衛隊を投入し、中国軍と激戦を開始する。日本の最後の切札は、密かに欧州で建造した秘密兵器の空母であった。果たして日本は琉球諸島の中国軍を駆逐することができるのか。いま真の日本独立戦争が始まる。