壮烈マレー沖海戦
無頼特命艦出撃
歴史群像新書
高貫布士
2012年12月31日
学研パブリッシング
1,026円(税込)
小説・エッセイ / 新書
1941年11月、香港近海で英国海軍分遣隊の監視任務に就いていた哨戒艇四七号は艦隊復帰し輸送船護衛任務を命じられた。この艦は旧二等駆逐艦で、老朽化にともない廃艦となるところを船体の傷みが軽微であるため再利用が決まった。艦長の山口少佐はシナ派遣艦隊の砲艦任務を振り出しに、上海陸戦隊付将校の時に特務機関員を務め、日華双方の政財界や軍人、官僚らとの濃密な人間関係を築きあげた。山口は、この時期の伝を巧妙に遣い、哨戒艇の対空対潜兵器を充実させ、無線・通信機器の性能も向上を図っていた。ついにマレー半島で開戦の火蓋が切られ、情報収集艇の特徴をいかし活躍する哨戒艇の存在に、南遣艦隊司令長官・小沢治三郎が注目する…。
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