春雷の桜ばな

宵待ち同心三九郎

学研M文庫

芦川淳一

2013年5月31日

学研パブリッシング

712円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

酒をこよなく愛し、酔いどれ同心と陰口を叩かれる南町の定町廻り同心刈葉三九郎。非番の昼下がり、桜見物で賑わう飛鳥山で扇店和泉屋の娘・お藤を楯にして暴れる、島抜けの咎人を捕らえた。その三日後、お藤が誘拐され探索に乗り出した三九郎に、父親が意外な告白をした。娘は捨て子だったというのだ。そんな折り、和泉屋に強盗が入り、お藤の産着が盗まれる。それは、お藤が捨てられた十六年前にあった押し込みの一件が深く絡んでいたのだった…。

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