からくり仕掛けの蝶々

鏡花あやかし秘帖

もえぎ文庫

橘みれい

2007年9月30日

Gakken

586円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

時は明治。帝都・東京で囁かれる、死体が上がらない“妖し沼”の噂ー。新米編集者・香月真澄は取材のため、“妖し沼”を訪れる。それ以来、奇怪な夢を見るようになった。夢の中で沼に咲くのは、亡者の顔をした蓮の花。決まって漂う、沈水香の残り香。そしてその頃、ある芝居が人気を呼んでいた。それは美しい人形による男女の心中もの。担当作家・泉鏡花に誘われ、その芝居を観にいった香月が、そこで目にしたものは。

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