日光東照宮の謎
講談社現代新書
高藤 晴俊
1996年3月19日
講談社
946円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
絢爛豪華な日光東照宮は徳川家康を「神」と祀る。なぜ日光の地なのか。東照大権現とはいかなる神か。創建にまつわる謎と、彫刻群が伝える壮大なコスモロジーを解読。 江戸のほぼ真北ーー東照宮を江戸の真北に祀るということは、都城制における大内裏の位置を北端に設けるのと同様の意味があったのではないか。すなわち、久能山において神として再生された東照大権現が、江戸城の真北に遷座されることによって、その神格が「宇宙を主宰する神」と一体化されたことを意味しよう。つまり、東照大権現を「宇宙を主宰する神」へと昇華せしめるために、江戸城の真北に遷座しなければならなかったのである。これこそが、東照宮の日光遷座の最大の理由であったのである。--本書より ●東照宮創建の謎 徳川家康はなぜ神に祀られたか 東照宮に秘められたコスモロジー 神号をめぐる謎 聖地・日光のコスモロジー ●東照宮の彫刻に秘められた謎 人物彫刻の意味 霊獣彫刻の意味 動物彫刻の意味 彫刻で構成された東照宮曼陀羅
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