
南イタリアへ!
講談社現代新書
陣内 秀信
1999年4月20日
講談社
990円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
小高い丘、明るい斜面に営まれる古くて深くて豊かな町。街路は劇場、中庭は生活の場となる。カラー版・地中海都市の魅力ガイド。 チステルニーノ──ローカル線の駅で降り、オリーブの樹やトゥルッリの建物が点在するのどかな田園風景を楽しみながら、坂道を上っていくと、丘の上に白い家々が見えてくる。徐々に空間の密度が上がり、やがて旧市街の迫力ある外観が目の前に現れる。イタリアの中世都市へのアプローチは、このようにいつもダイナミックだ。ポルタ・グランデ(大きな門)という城門をくぐり、この町の旧市街に一歩踏み込んだ時の衝撃を、私は今も忘れない。まるで、雪で築き上げられた大きな迷宮の世界に彷徨い込んだ感じだった。道は狭くて曲がりくねっている。両側の建物の壁は歪み、すべて石灰で真っ白に塗られている。道幅は狭いのに、建物は何層にも重なっている。外階段がふんだんに活用されて、3階へ、そして4階へとアクロバット的に上へ伸び、まさに立体迷路を構築しているのだ。──本書より ●ナポリ──蘇るネアポリス ●モンテ・サンタンジェロ──山上の聖天使の町 ●レッチェ──びっくり箱のバロック迷路 ●チステルニーノ──丘の上の真っ白な町 ●アルベロベッロ──トゥルッリ民家が立ち並ぶ斜面の町 ●マテーラ──廃墟から再生する洞窟都市 ●シャッカ──イタリアがアラブに接する都市 ●パレルモ──田園に囲まれた楽園都市 ●プロチダ──ナポリ湾に浮かぶ漁師の島 ●ポッツオーリ──遺跡とともに生きる町
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