
悪の恋愛術
講談社現代新書
福田 和也
2001年8月20日
講談社
748円(税込)
人文・思想・社会 / 美容・暮らし・健康・料理 / 新書
「もてる」技術と戦略! 恋愛とは支配と影響のパワーゲームである 自分がエゴイストであることを認め、「いい人」であることを捨てなければ真実の恋愛は生まれないーー。プレゼント術から嫉妬の有効活用法まで、芳醇な果実を得るための方法論を満載。 第1章 独善力 第2章 贈与力 第3章 倦怠力 第4章 エピローグーー恋愛は、厄介で愉しい贅沢品
本棚に登録&レビュー
みんなの評価(1)
starstarstarstarstar 5読みたい
0
未読
0
読書中
0
既読
4
未指定
13
登録しました。
close

ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
シェア
X

LINE
リンク
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
© Rakuten Group, Inc.
キーワードは1文字以上で検索してください
Readeeユーザー
(無題)
人間はどこまでいっても利己的な存在であると言うことを認め、意識しておくこと。どんなに献身的で、規制を伴うものであっても、それは独りよがりなのだ。 愛情や善意を与えても、必ずなんらかの対価、満足なり自己肯定の快なりを相手から受け取っている。「無償の行為」という観念は捨てるべき。不純か善意か、無償か打算がを決めたがる、物事を単純に見たがる、決めつけたがる人が多い。 「善意だから、あなたのためだから」と言えば許されると勘違いしている。「いい人」なら責任を問われないと、正しいと思い込んでいる。 ならばどうするか。『悪い人』になることだ。善意の倨傲を拒否し、全てを意識的にすること。人と人とは所詮理解し合えない、簡単に結び合ったりできないという前提のもとに交際すること。自分の想いは他者に伝わらないことを前提に、慮りをすること。人間はどこまでいっても孤独であり、自分も相手も孤独であることを大前提として、あらゆることに配慮して計算して検討して、それが打算と言われても、とことん打算をして、結果を全て引き受ければ良いのです。 配慮に満ちた意識的な行動だけが、人間にとって美しいものを生むのです。意識的であると言うのは、「無造作」がないと言うこと。あらゆる言動が、「わざと」であると言うこと。飾り気がない、純粋、無垢、天然といったものは幼稚で醜いものだ。 愛情も信頼も、固着した近いではないし、独白でもない。それは日々新たに語り出されなくてはならない対話に他ならない。 愛こそ、戦略や技術が必要。『無償の愛』こそ、高度に計算し尽くされた行為であるべきだ。愛とはエゴそのものであると深く自覚することから、本当の愛は始まる。超一流のレストランやホテルや旅館や料亭のサービスに、深い思いやりや愛情を感じるのは当然のこと。
全部を表示
いいね0件