空海の思想について

講談社学術文庫

梅原 猛

1980年1月31日

講談社

748円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

密教哲学の魅力を、著者は次のように説く。「『世界というものはすばらしい。それは無限の宝を宿している。人はまだよくこの無限の宝を見つけることが出来ない。無限の宝というものは、何よりも、お前自身の中にある。汝自身の中にある、世界の無限の宝を開拓せよ』。そういう世界肯定の思想が密教の思想にあると私は思う。私が真言密教に強く魅かれ、現在も魅かれているのは、そういう思想である」と。 1 空海の二つの面 2 日本のインテリにきらわれた空海 3 空海の再発見 4 空海における密教思想の発展 5 空海の思想形成 6 密教の思想的特徴と全仏教の位置づけ 7 『即身成仏義(そくしんじょうぶつぎ)』 8 『声字実相義(しょうじじつそうぎ)』 9 『吽字義(うんじぎ)』

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