東郷平八郎

講談社学術文庫

下村 寅太郎

1981年7月31日

講談社

946円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

名著復刊 「日本海海戦」とは何であったか 近代日本海軍は東郷司令長官の登場をもって完成したーー国民的英雄とその偉業とを精神史的に究明した古典的名著。 1905年5月、日本海海戦の勝利は、近代日本海軍の完成を証する「世界史的驚異」であった。偉業を指揮した連合艦隊司令長官東郷平八郎とはいかなる人物か。秋山真之ら幕僚は卓抜な能力をどのように発揮したか。哲学者の眼光をもって明治海軍の「人格的象徴」たる名将の本質を射抜き、近代化における日露海戦の精神史的意義を究明した刮目の名著。 東郷大将は軍人以外の何者でもなかった。しかしあくまで軍人たることをとおして軍人以上の偉大さに達した。軍人によく見られる何々宗の信者ではなく、稚拙な詩文を弄せず、訓語せず、もっぱら沈黙しつねに素朴に住した。ついに武人以外の何者でもなく、それをとおして古典的人間に到達した。東郷大将の伝記者の任務は、なによりも大将を沈黙の裡(うち)に置くことであって、それにおいて偉大さを見出だすことであろう。--<本書より> 日本海軍の象徴を解く  島田謹二 学術文庫版によせて 凡例 おもな登場人物 緒言 連合艦隊司令長官 対抗者 幕僚 戦術 作戦 戦闘 日本近代化の精神史的解明  島田謹二

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