仏教伝来と古代日本
講談社学術文庫
田村円澄
1986年3月31日
講談社
1,012円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
日本の古代国家建設に仏教はどんな影響を与えたのか。本書において著者は、王権を目指して伝来した仏教が、日本における国家仏教として成立するまでの過程や、律令国家と仏教との関係、神道と仏教との相違点などを概観して、宗教が天皇政治の本質に深く係っていたことを強調する。同時に、その後の日本仏教の歴史をみると、国家・政権の側から仏教を必要とすることはなく、古代の終焉はまた国家仏教の終焉でもあった、と結論づける。
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