動物という文化
講談社学術文庫
日高敏隆
1988年12月1日
講談社
836円(税込)
科学・技術 / 文庫
霊長類は一等進化した動物だという。それならサルはトカゲより優れているのか。そのトカゲだが背骨のあるぶんミミズよりマシか。ヒトを頂点とし以下最下等の原生動物まで優劣の基準で序列化する近代主義の動物観に著者は疑いをもつ。「下等」動物たちがなぜ淘汰されずに何万年も悠々と生きているのか。動物たちの体の仕組みの多様さと環境適応の巧妙さを例示しながら、科学的にかつ興味ぶかく動物界の全体像をえがく最良の入門書。
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