白い航跡(下)

講談社文庫

吉村昭

1994年5月31日

講談社

565円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

海軍軍医総監となった高木兼寛は、脚気の原因説をめぐり、陸軍軍医部を代表する森林太郎(鴎外)と宿命的な対決をする。実証主義に徹するイギリス医学に則る「白米食説」と、学理を重視するドイツ医学を信奉する「細菌説」の対決であった。この対決は、日清・日露戦争を経て、両者の死後初めて結着した。

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