彼女

ふらりとオレの前に現れた彼女は、きんきらパツキンの髪にケバ化粧の、することなすことピントはずれの変わりモン。トシも名前も「忘れた」とホザく、のーてんき家出人。オレが、ひとり暮らししてるって知るやいなや、ちゃっかり転がりこんで、住みついて。オレのこと「ぷうたサン」てなテキトーな呼びかたしてケラケラ笑ってる…。こんな娘なのに。なぜだか、ニクめない。腹立たないのは、オレって、彼女のことが、うーん。