戦略的「鎖国」論

西尾幹二

1988年7月1日

講談社

1,431円(税込)

人文・思想・社会

現実認識に立った戦略選択を-牛肉・オレンジは譲ってもよいが、コメは守るべきではないのか?魚資源はどうするか?クジラの禁止は日本の文化価値に抵触するのでは?人の自由化はどうあるべきか?どこまで認め、どこから拒否するか?私のいう「戦略的“鎖国”論」とは、無差別に国を鎖せというのではない。無差別に外国に自分を合わせることへの警告であり、自分自身の判断に確たる自信を持つことによって、いちいちの局面におけるこの選択を過たぬようにせよ、ということであり、自国の強さと弱さ、本質と枝葉の区別を弁えることではないか。

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