子産 下巻
宮城谷 昌光
2000年10月10日
講談社
1,870円(税込)
小説・エッセイ
人を活かす礼とは何か時代を超えることばをもった苛烈なる改革者にして情意あふれる恵人・子産。比類なき風格で描かれる宮城谷文学の名篇。
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いせ
春秋戦国時代の政争と礼の大切さ
漫画のキングダムと同じ、春秋戦国時代を舞台にした物語。しかし、大きく違う点が2つある。まず、キングダムは春秋戦国時代末期で秦が中華統一を成す物語であり、子産は春秋戦国時代前半の話であるから400年程度の差がある。 2つ目は、キングダムは闘い・武の話がメインだが、子産は政治闘争及び、歴史全体の話がメインである。 この話のキモは、 ・礼を重んじるとは、どういうことを指すのか ・良いリーダーとはどのようなリーダーなのか ・他者からの意見に対してはどういう風に対応すべきか であると思った。 僅かな情報から、本質を導き出す手順や、権力闘争の激しさも面白いが上述の3点を学び取るのが非常に面白い。 最後に個人的感想として、 日本と鄭とを重ねて読めるようになっているとなんとなく思うところがある。 また、「人民の言論を抑圧すれば、国家に災いを招く」といった趣旨の発言をした人がいた土地が現在の中華人民共和国であることに、歴史の皮肉を感じる。
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