生まれる森

島本理生

2004年1月31日

講談社

1,430円(税込)

小説・エッセイ

初めて知った恋の深い痛みと、ゆるやかな新生を描く20歳の恋愛小説。最年少・20歳野間新人賞作家。

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2.2 2018年09月10日

著者が20歳の時の作品だそうだ。そう言われれば、確かに頭デッカチな文章に溢れている。しかし、それを差し引いても若干20歳でこのような小説をものするとは。早熟というか、才能豊かというか、完全に脱帽である。 恋とはするものでなく、落ちるものである。ひとたび恋に落ちれば、年の差や境遇の違いは気にならなくなるものだ。そしてやがて恋が破綻すれば、不自然な相手であればあれほど、奈落の底は深く、そこから這い上がるにはエネルギーを要する。そればかりか、かつての恋人に連なる事物に触れれば、吐き気や腹痛のパニック障害を引き起こすほど心に深い傷跡を残す。高3の時に、塾の講師で既婚者のサイトウさんと恋に落ちた主人公。大学生となってもその失恋の痛手から抜け出せない。そんなときに再会した高校時代の友達キクちゃんと、彼女の父、兄弟と触れ合いながら、次第に再生していく物語。著者らしい瑞々しい感性で描かれた作品である。

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