サンカの民と被差別の世界
五木 寛之
2005年10月26日
講談社
921円(税込)
小説・エッセイ / 新書
かつてこの列島には、土地に定住することなく、国家に帰属することもなく自分の身分証明をした人びとがいた。海の漂泊民「家船」と山の漂泊民「サンカ」である。そして関東には、江戸・東京を中心とした被差別の世界があり、社会の底辺に位置づけられた人びとがたくましく生きた。賎民を束ねたのが浅草弾左衛門、非人頭は車善七だ。
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(無題)
以前から興味があった日本の漂白民、サンカ及び同種の、日本の「マージナルマン」達を追う。マージナルマンは差別と畏怖が裏返しで、かつそれ以外の階級との共存という微妙に複雑な日本の事情が非常に興味深い。
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