喜嶋先生の静かな世界

森博嗣

2010年10月31日

講談社

1,760円(税込)

小説・エッセイ

学問の深遠さ、研究の純粋さ、大学の意義を語る自伝的小説。

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(3

starstarstarstar
star
4.67

読みたい

3

未読

2

読書中

1

既読

26

未指定

57

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー (1)

Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2021年08月15日

幼い頃から数学と物理に興味があった橋場が大学、大学院で研究にのめり込んでいく。 憧れ。こういう人間になりたくて大学に入ったようなもんだしな。 現実は厳しいが… 静かにひたすらに一日中研究を続ける橋場も喜嶋先生も格好良く、さらにこれを書いているのが元大学教授の森博嗣ってのが圧倒的説得力。 もし取材してこの本が書かれていたら、幻想に囚われているんだろうな、で終わってしまうけれど、実際に研究している人が書いていると思うととても胸に迫ってくる。すごい。 自伝的小説とあるがどこまで事実に基づいているんだろう。 清水スピカとの出会い、沢村さんと喜嶋先生、、など恋の部分要る?とは思った。それから最後が急展開すぎてびっくりした。(喜嶋先生が大学を辞めた、奥さんが自殺、など) が、総じて好きな本だった。もうこういう人間にはなれないなっていう苦い気持ちを噛み締めつつ。

全部を表示
Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください