大人の流儀
伊集院 静
2011年3月31日
講談社
1,026円(税込)
小説・エッセイ
大好きな人に手紙を書きたくなったとき。上司に意見をしなければならないとき。人を叱らなければならないとき。大切な人を失ってしまったとき。嫌でもケンカをしなければならないとき。とてつもない悲しみに包まれたとき。こんなとき、大人ならどう考え、どう振る舞うのだろう。
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(無題)
本書に触れて驚いた。伊集院静という人はこれほど直截的に物をいう人とは思っていなかった。なぜならシグネチャーリーというクレジットカード会社の機関誌に毎月伊集院静は、旅に関するエッセーを連載しており、私はそれを毎月読んでいたからだ。そこでの伊集院静は物静かで、まさに大人そのものである。読者も大人であることを十分に意識したうえでの表現かとも思えた。阿佐田哲也に助けてもらったという伊集院静が「いねむり先生」という小説で、修羅場をくぐり抜けてきた人間の「すごみ」を描く。伊集院は色川さんと一緒にいると「限りない優しさや安堵を感じる一方で、まったく違う面を感じることもあった。なぜかというと、私が踏み込んだことのない世界を持っている人だからです。そのことがちらほら出るんでしょうね」。破滅と、堕落の中でのたうちまわりながら、美しく優しい女性に愛され、別れる。酒とギャンブルもそれこそ半端ではない。そうして生き苦しみつつあるのが彼の人生だ。このエッセーはちょいと説教がすぎているのではないか。蛇足ながら新書でスピンが着いている本に巡り合ったのは初めてだったように思う。
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