
ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて
安田 浩一
2012年4月30日
講談社
1,870円(税込)
人文・思想・社会
「弱者のふりをした在日朝鮮人が数々の特権を享受し、日本人を苦しめている」そんな主張をふりかざし、集団街宣やインターネットを駆使して、在日コリアンへの誹謗中傷を繰り返す、会員数1万人余の「市民保守団体」在特会。ところが、実際に一人ひとりに会って話を聞くと、その大半は、どこか頼りなげでおとなしい、イマドキの若者たちだった。現代日本が抱える新たなタブー集団に体当たりで切り込んだ鮮烈なノンフィクション。 第三十四回講談社ノンフィクション賞受賞作、そして第四十四回大宅壮一ノンフィクション賞候補作品。 聞くに堪えないようなヘイトスピーチを駆使して集団街宣を行う、日本最大の「市民保守団体」、在特会(在日特権を許さない市民の会 会員数約1万人)。 だが、取材に応じた個々のメンバーは、その大半がどことなく頼りなげで大人しい、ごく普通の、イマドキの若者たちだった・・・・・・。 いったい彼らは何に魅せられ、怨嗟と憎悪のレイシズムに走るのか。 現代日本が抱える新たなタブー集団に体当たりで切り込んだ鮮烈なノンフィクション。 彼らはわれわれ日本人の“意識”が生み出した怪物ではないのか? 彼らがネットとともに台頭してきたのは確かだが、この現象には、もっと大きな背景があるのではないだろうか。 著者・安田浩一氏の徹底取材はこうした疑問から始まった。 2010年末から2011年にかけて、ノンフィクション雑誌「G2」に掲載され、大きな反響を呼んだ傑作ルポルタージュ、待望の単行本化。 第1章 在特会の誕生 過激な“市民団体”を率いる謎のリーダー・桜井誠の半生 第2章 会員の素顔と本音 ごくごく普通の若者たちは、なぜレイシストに豹変するのか 第3章 犯罪というパフォーマンス ついに逮捕者を出した「京都朝鮮学校妨害」「徳島県教組乱入」事件の真相 第4章 「反在日」組織のルーツ 「行動する保守」「新興ネット右翼」勢力の面々 第5章 「在日特権」の正体 「在日コリアン=特権階級」は本当か? 第6章 離反する大人たち 暴走を続ける在特会に、かつての理解者や民族派は失望し、そして去っていく 第7章 リーダーの豹変と虚実 身内を取材したことで激怒した桜井は私に牙を向け始めた・・・・・・ 第8章 広がる標的(ターゲット) 原発、パチンコ、フジテレビ・・・・・・気に入らなければすべて「反日勢力」 第9章 在特会に加わる理由 疑似家族、承認欲求、人と人同士のつながり・・・・・・みんな“何か”を求めている
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