赤ちゃんに学ぶ 「個性」はどこから来たのか

山口 真美

2014年8月1日

講談社

1,540円(税込)

人文・思想・社会

赤ちゃんはコミュニケーションの達人だ。なんでも吸収し人間関係に悩まされることもない。翻って、私たち大人は? 「平均の魔法」にかけられたように均質を求めすぎる私たち。しかし、限界のある能力をより効率的に使うために不要なものを切り捨てることこそが人の「発達」なのだ。だからこそ無限の「個性」が生まれる。赤ちゃんの研究から見えてきた、「個性」の本質と成り立ち、そしてポジティブな人生を送る方法。 赤ちゃんはコミュニケーションの達人だ。しなやかな脳がなんでも吸収し、偏見もなく、人間関係に悩まされることもない。翻って、私たち大人はどうだろう・・・? 問題は私たちを取り囲む空気にある。あたかも「平均の魔法」にかけられたように均質を求めすぎ、異質を排除する。しかし、限界のある能力をより効率的に使うために不要なものを切り捨てる、それこそが「発達」なのである。「いいとこ取り」はあり得ず、なにかを得ることと、なにかを失うということは表裏一体。だからこそ、そこに人には無限の「個性」が生まれるのだ。赤ちゃんの成長は、自分自身を含め、人のデコボコの成り立ちの秘密を教えてくれる。 赤ちゃん実験室を20年近く運営してきた筆者が、人の「個性」の本質、そして、「平均の魔法」から脱してポジティブな人生を送るために必要な考え方を説く。 はじめに 〜赤ちゃんから個性を知ろう 1章/コミュニケーションを赤ちゃん時代から考える 2章/個性はいつどのように生まれるのか 3章/環境と心の関係を見直す 4章/私たちを形づくる「食生活」を考える 5章/コミュニケーションの本質と個性 終章/赤ちゃん学と個性を振り返る あとがき

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