悪道(五右衛門の復讐)

森村誠一

2015年9月17日

講談社

1,870円(税込)

小説・エッセイ

忍者の末裔・流英次郎に率いられる一統は、将軍の密命のもと、何度も共に死線をさまよってきた。すべての密命を果たし終えて、一統は江戸に帰府し、歴戦の疲労をいやしていた。そこへ将軍の新たな密命が下る。将軍自らの城外微行の護衛をせよとの命。早速将軍一行は街へ繰り出し、将軍は「鰻の蒲焼」など庶民の暮らしを堪能する。一行が両国に差し掛かったとき、事件に遭遇する。大道芸人の「叩かれ屋」が客に首を斬り落とされたのだ。一行はすぐに帰城するが、天下泰平を揺るがす事件は、それだけにとどまらなかった。こんどは麹町の大店「弁天堂」の蔵が破られ、三千両もの大金が盗まれる。聞き込みの結果、叩かれ屋殺しの下手人が役者の生島半六に似ていることがわかる。半六は以前、「石川五右衛門」の舞台上で主演の市川團十郎を刺し殺し、それっきり姿をくらました男だ。また、弁天堂の錠前破りも、五右衛門の手口に酷似しているという。なぜ百十余年もしてから、石川五右衛門が関わってくるのか。五右衛門に関係ある者が江戸で何かを企んでいる。不吉な蠢動を英次郎が感じていた矢先、なんと半六の水死体が大川で発見される……。

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