蛭田 亜紗子

2017年3月15日

講談社

1,705円(税込)

小説・エッセイ

大学生の上原沙矢は、恋人と行くはずだった旅先で出合った書物と石碑により、北の大地で娼妓として生き抜いた女たちと、タコ部屋で働いた男たちの存在を知る。-大正3年、網走の妓楼「宝春楼」へやってきた八重子は、知人に預けた最愛の息子の死を知り、いつかこの妓楼の頂点に立つことを誓う。裕福な生活を送っていた帝大生の麟太郎は、己の甘い考えによりタコ部屋に送られることになり、人生が一変する。北の果ての大地で、貧しさに打ち震えながら生きる女と男は、逞しく己の人生を切り拓いていく。そんな彼らの生き方を知った沙矢は、自分の行く末が見えない不安の中から、一筋の光を見いだす。新世代の大河ロマン誕生!

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