
いろいろあった人へ 大人の流儀 Best Selection
伊集院 静
2018年3月14日
講談社
1,018円(税込)
小説・エッセイ
累計170万部突破! 国民的ベストセラー『大人の流儀』シリーズより珠玉のエッセイを抜粋。人は何かを失って、何かを手にする……。そして、あなたの困難、悲しみにもいつか終わりが来る。最後の無頼派作家が送る、希望と勇気、励ましの一冊。
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なんとも上手いネーミングである。人間誰しも自分ファーストであるし、自分は特別だと思っている。だから、いろいろあった人と言われたら、それは自分の事だと思うのも当然だ。「え、あの伊集院静が自分のために何か言ってくれるの」「それだったら読んでみようか」となる事間違いない。もうひとつ、上質で上品な手触りを持つ本であることも売れ行きに拍車をかけているのだろう。 本書はBest Selectionとあるように、これまでに発刊された「大人の流儀」シリーズ前7巻の中から選りすぐったエッセイである。夏目雅子との死別や篠ひろ子と犬2匹との静かな日常、さらには若くして亡くなった弟への想いなどが綴られている。読み進めていけば「いろいろあった」のは、読者ではなく、著者・伊集院静であることが明らかになってくる。よく最期の無頼作家などと評されるが、それは夏目雅子を失った後の数年間の事である。最愛の妻を失った痛みから立ち直るには、やはり数年間はかかるのであろう。そして再生のきっかけとなった心境の変化が『赦すこと」、とりわけ自分を許せるようになってから将来を見るようになった。この辺りはシミジミと味わい深く読むことができる。
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さよならだけが人生だ
死別を中心とした別れについてのエッセイ。人間は自分が死ぬまで様々な人間との別れを経験する。生き別れであれば元気かな、と想像することはできるが死別はそうはいかない。とはいえ時間が解決することであり、そこから学んだり強くなったりするのもまた人生だろう。
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