食肉の帝王

講談社+α文庫

溝口 敦

2004年11月19日

講談社

946円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

“最後のフィクサー”浅田満ー自民党のドンから山口組五代目、さらには宝塚スター、元横綱・北勝海に元阪神監督・星野仙一まで…その“威光”は、広く日本社会に浸透している。同和と暴力を背景に、途方もなく肥え太った男の半生を赤裸々に綴った衝撃作!!政・官・財・暴を手玉に取った「食肉業界のドン」が、狂牛病騒動に乗じてわれわれ国民の“血税”を貪り喰らう様を暴く。

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toruo

(無題)

-- 2022年05月12日

暴力団のルポターシュでお馴染みの作者なのでこんな作品を出しているとは恥ずかしながら知らず、ある宴会で話題になって興味を持ったので手にとってみた。BSEの騒動で国の補助金を騙し取ったとして一族挙げて逮捕さらたことで有名になったハンナングループ総帥の話。関西出身なもんで恥ずかしながら正直いうと同和の問題には触れたくもないという思いがあって避けてきたテーマ。行政もやはり同じで過剰に優遇した結果、目端の利く者が巨万の富を得ていたという話。制度を悪用した一部の者のせいでかえって差別を助長した、という構造が分かる。元はと言えば謂れのない身分制度が悪いのだが利益のためには身内を暴力団に入れても構わないというなりふり構わぬ生き様はある意味立派。まとわりついて利益だけ吸いとってのうのうと暮らしてる人の方が多いんだろうと思うとやりきれないが。これは読み応えがありました。

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