リハビリテーション

ブルーバックス

上田 敏

1996年4月19日

講談社

1,100円(税込)

美容・暮らし・健康・料理 / 新書

病気やケガで右手が使えなくなっても、左を利き手にできる!現代のリハビリテーションは、障害があっても、残っている健常な心身の機能をとことん伸ばし、それを新しい能力にまで高め、1人の自立した人間としての新しい生活の確立をめざすのである。本書では、神経の再生や脳機能の再編成、あるいは心の立ち直りなどに関する新しい知見を応用して、人間の全面的な回復をはかろうとするリハビリテーション医学の最新の姿を紹介する たとえ右手が使えなくなっても、左を利き手にできる! 病気やケガで右手を動かせなくなったらどうするか? 右手を元通りにしようとするのも1つの考えだが、いくら訓練してもうまくいかない場合が少なくない。そのときは、使っていない左手を訓練すれば、誰でも3カ月で字を書いたりハシを使えるようになる。このように現代のリハビリテーションは、障害があっても、残っている健常な心身の機能をとことん伸ばし、それを新しい能力にまで高め、1人の自立した人間としての新しい生活の確立をめざすのである。本書では、神経の再生や脳機能の再編成、あるいは心の立ち直りなどに関する新しい知見を応用して、人間の全面的な回復をはかろうとするリハビリテーション医学の最新の姿を紹介する。 プロローグ 半身をなくした紳士 1 新しい能力を開発する   1.リハビリテーションとは失った機能を取り戻そうとすることではない   2.文字は利き手でなくても書くことができる   3.手を使っても「歩く」ことができる   4.片手があれば、たいていのことはできる   5.口で字を書く 2 人間を助ける道具   1.義足   2.義手   3.装具   4.自助具   5.車イス   6.電動車イス   7.自動車   8.リモコンとコンピュータ 3 使わない機能は退化する   1.心身の機能は使わなければ退化する   2.関節はなぜ固まるか   3.筋肉自体も短くなる   4.骨も使わないともろくなる   5.床ずれも廃用症候群の1つ   6.全身性廃用症候群   7.そのほかの廃用症候群   8.早期臨床の大切さ 4 神経は再生する   1.骨はどのくらい再生するか   2.神経は再生する 5 脳の機能の再編成   1.神経細胞は再生しない   2.回復のための第2の戦略ーー機能の再編成   3.脳機能が回復する条件   4.脳卒中のときの脳の冒され方   5.真の機能再編成は1ヵ月後から   6.ミクロのレベルでは何が起こるか? 6 訓練はなぜ効果があるのか?   1.他動運動で拘縮を防ぐ   2.筋力を回復させるにはーー   3.起立性低血圧の予防と回復   4.中枢性麻痺の回復促進   5.原始的な共同運動を強める訓練は有害 7 精神の働きの復活   1.日本語が外国語のようになってしまう失語症   2.失行症と失認症ーー行為と認識の障害   3.痴呆(ぼけ)をどう理解するか 8 心の立ち直り   1.障害をもつことによる心の痛みの本質   2.障害の受容へのプロセス   3.「障害の受容」をどのように援助するか 9 最初から社会復帰を目標に   1.復職と職業復

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