殺戮にいたる病
講談社文庫
我孫子武丸
1996年11月30日
講談社
649円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
永遠の愛をつかみたいと男は願ったー。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。
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これには気持ち良く騙された
starstarstarstarstar 5.0 2018年06月09日
違和感はずっとあった。けど、気づかないふりをして次の展開へ思考を巡らせていた。
30も年の離れた樋口に好意を寄せる敏子というのも、トリックや犯人の動機へのギャップを少なくさせてる気がする。ついついエログロ描写に気を取られがちだけど、細かい言葉遣いへの配慮がよくされている。
変態の息子はラストで勇敢な息子になった。
描かれることのない息子サイドを想像して切なくなる。父親の異変に気付いたのは台所で血のついたビニールを見つけたとき?庭を掘り返して中身を見たときの心境を考えるとつらい。そしてよくぞあの忌々しいビデオを見る決心がついたなと思う…父親の行動を監視し、母親の目をかいくぐり現場に駆けつけ父親を制止する、勇気ある行動が余計に切ない。母親の行動よりずっと毅然としている。まあ、そのあとのトンデモ場面に直面した母親には同情するけど。
叙述トリックはニガテだが、気持ちよく読めた一冊。
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