月の塵

講談社文庫

幸田文

1997年5月15日

講談社

649円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

父露伴が重態の床で教えてくれたのは「母の座」というもの。家事雑用、浮世談義、自然への手引きに一生残るような教えをしてくれた父。胸に播いた古い種が発芽し、奔走した塔の再建、木や荒涼とした崩れへの思い入れ等、晩年の心境を、研ぎ澄した五感が映す心にしみる58篇。幸田文の息吹きを伝える随筆集。

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