ハサミ男

うわ騙された！

ドンデン返しが唐突に感じた。 読みやすかった。

トリックのために少々わかりにくいところもあるが最後まで面白く読めた。途中で「？」と思ったところはそこが鍵だったようで、わかりやすいようなわかりにくいようなで良くも悪くもひっかかったと言えるかも。ただ、大きい種明かしのところから終わりまでは一気に進むのでなんとなくもったいない気がした。痛そうなタイトルで自分では選びそうもないので勧められて読めたのはよかったと思う。

トリックのために少々わかりにくいところもあるが最後まで面白く読めた。途中で「？」と思ったところはそこが鍵だったようで、わかりやすいようなわかりにくいようなで良くも悪くもひっかかったと言えるかも。ただ、大きい種明かしのところから終わりまでは一気に進むのでなんとなくもったいない気がした。痛そうなタイトルで自分では選びそうもないので勧められて読めたのはよかったと思う。

謎解きは得意じゃないのに、すぐに分かってしまった。 頼むから、あと一ひねり、二ひねりぐらいしてくれ、と願いながら読むミステリーはなんと虚しいことか。 騙されてやるぞ！と期待していた分、ガッカリ度が大きい。 それともこれは、トリックがバレても面白いという類の小説なのだろうか。 だとしても、やっぱり私には分からない。

連続殺人犯のハサミ男が３人目のターゲットを模倣犯に殺され、模倣犯を探すために個人調査するというお話。途中でガラッと物語の展開が変わる、というか「ん？どういうこと？」となる。自殺未遂をした時に現れるハサミ男にのみ見える妄想人格の医師、そしてハサミ男本人の抱える狂気に、作中の警察だけでなく読者も翻弄される。そしてラストはうわっと思わず声が出る終わり方、サスペンスに求める要素は全て詰め込まれており、これが作者の処女作であるというのは本当に驚く。物語のその後を読者に想像させるスタイルは山田悠介のホラー小説の雰囲気にどことなく似ているが、中身の作り込まれ方・組み立て方はその比では無い。久しぶりに背筋の凍るようなホラーもといサスペンスを読んだ。満足。

心理的描写は上手い どこかユーモアあるハサミ男の描写も面白かった